2013年3月6日水曜日

バルサ崩落を分析

バルサの歯車は狂い、圧倒的な支配力が影を潜めている。
2日(土)リーガでのクラシコで、ここ4試合で3敗目を喫し、誰もその突然の凋落を説明できないままだ。リーガでの勝ち点差10以上ということ、またCLミラン戦まで10日の猶予があること、それがせめてもの慰めになっている。

治療を受けるビラノバ監督のことや、代わりに全力を尽くしてチームの指揮をとるロウラ監督代行のことを考えれば、選手たちがこの状況に奮起し、歩みを止めることなく、責任あるプレーを見せることは予想さえたはずだった。
しかし、今のところ、それは全く表に表れていない。むしろ、その凋落に歯止めが効かない状況に陥っている。

マドリーへ遠征に向かう前日の記者会見で、ティト・ビラノバ監督について質問されたジョルディ・ロウラ監督代行は、ほとんど泣きそうな表情だった。なにもこれがビラノバ監督に関して初めて質問を受けるだけではない。この手の質問は反日常であり、ロウラ監督代行にしても、常に「問題ない。回復途中だ。辛い状況にあるのは確かだが、これを乗り越えているところだ」と応えている。しかし、その答えと涙もろさはほとんど同居しているようなものだ。友人が何千キロも離れた場所で、癌と戦っている。それが、辛いことだというのは間違いない。

1-2の敗戦後、チームのポフォーマンスに満足していると答えたロウラ監督代行の言葉は、また1つ困難な状況を乗り越えたことを示唆していたが、結局、手にしたものはなかったというのが事実だ。

現在、バルセロナが抱える問題はロウラ監督代行に起因するものではない。
しかし、解決策がないのも確かなことだ。

彼は、監督としての権限がなく、メンバー選考にも影響力を発揮しない。
ビラノバがいつチームに復帰するかは未定だが、今シーズンのバルサを左右するCLミラン戦までに戻ってこられないのはほぼ確実だ。
ロウラは助けを必要としているし、とりわけ選手たちの援護を求めている。
バルサは今こそ戦わなければならない。問題なのは、守備。いや、攻撃。いや、全てなのだ。

現在、バルサは公式戦13試合連続失点中で、3月の時点で過去4シーズンのいずれの失点数よりも多い失点を喫している。ちなみに、リーガの失点数で比較すると、昨シーズンはシーズン29失点、その前は21失点。現在はすでに30失点だ。


ティト・ビラノバ監督は昨夏、ケイタを放出し、CBの補強を希望していた。
しかし、その要員として獲得したソングは、最後尾で不安定なプレーを見せると、2度と起用されなくなった。

さらに、プジョルは有り余る気力で怪我のない日はなく、マスチェラーノは今季初めのスーペルコパで致命的なミスを犯して以来、本来のプレーが影を潜めている。ピケは柱になりきれず、大舞台に十分な体力で臨めていない。

唯一機能しているサイドバックは、ジョルディ・アルバだが、彼にも休みがない。とはいえ、まだ燃料は残っている。それに対して、ダニエウ・アウヴェスの姿は、失点シーンが取られた写真にばかりその姿を見せるだけ。例えば?もっとも最近の例?先週末のクラシコで、モラタに何の不自由もなくクロスを上げられ、ベンゼマの先制点に結びついたシーンがまさにそうだ。
もっとも、攻撃面では1アシストを記録し、次第に調子を上げている。

対照的に、素晴らしいフォームで開幕を告げたアドリアーノは、度重なる筋肉系の怪我で2試合連続して起用することもできないほどだ。

週末のクラシコでロウラ監督代行は、ファブレガスをスタメンで起用しなかった。
さらに途中からピッチに送り出すこともなかった。
それまで左ウイングの位置でプレーしていたイニエスタが、やはり中盤でのプレーを好むため、そうなった。

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