2012年10月17日水曜日

日本 4-0 ブラジル

スコア以上の完敗。


「通用しなかった部分」が露わになったという点では、そう言わざるを得ないだろう。
しかし、すがすがしいほどの差に、改めて目指すべき道のりの長さを実感した。


とはいえ、この試合では、日本のサッカーの方向性の試金石となる試合となったはずだ。
オシム監督が提唱した「人もボールも動くサッカー」の腕試し。


ようやく見えてきた”日本人らしい”スタイルは、果たして間違ってなかったのか?
それが問われるという意味で、育成関係者にとっても1つの勝負だったかもしれない。


そして、結論から言えば、間違ってはなかったが
また新たな疑問も上ってきたのではないだろうか。


それは「理詰めのサッカーが、遊びから生まれたサッカーに勝つことは可能なのか?」ということだ。


たしかにトラップの技術1つとっても、パスの技術1つとっても
今の日本代表は過去最高にある。
そして、戦術の国、イタリアの指揮官が授けたタスクを90分通してこなせるだけの、”頭”も備えつつある。


しかし、昨日我々が目にしたのは、技術や戦術にはないサッカーの駆け引きの巧さであり、
”遊び”の要素だったように思う。


ブラジルの(これまた日本のお株を奪うような)協力プレスをうまく掻い潜った日本のパス回しも、
途中からには恰好の”餌”として考えられていた!?


そして、試合のなかで誰の何が得意・不得意なのか、学習する能力でも一段上だった!?


これだけは、頭だけでなく、体感することでしか得られない要素でもある。
ならばこそ、一部で「教えすぎる」と危惧されるサッカー環境は、本来のスポーツが持つ騙し合いの楽しみを奪っているという可能性も十分にある。


一度はブラジルを目指し、そして今はどちらかというとスペインを目指す日本。
しかし何より、スポーツの原点である”遊び”の要素が放棄されないか、今後の大きな不安であり、
それを気づかせてくれたマッチメイク担当者には、感謝したい次第である。


欧州サッカーへの選手流出が進み、メディア露出も”外者”が多くなるなか、
じつは、まだまだ閉じた目でサッカーを見ていたかもしれない我々にとって、
実に大きな意義となった90分だっただろう。

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