とはいえ、数年前まで“世界最高峰”と謳われたリーガ・エスパニョーラの現状は、
スペイン政府がEUに対し財政支援を叫び通していることからも分かるように、
お先真っ暗な状況である。
なぜなら、この夏、各クラブが補強に費やした金額は、前シーズンよりも70%減少したことが分かったからだ。
昨シーズンは、20チーム計3億6000万ユーロの資金が移籍市場に投入されたが、今シーズンはわずか1億1600万ユーロしか市場にお金が回らなかったという。
そして、いつもと変わらず、最も補強費を費やしたのはレアル・マドリーとバルセロナで、
全体の55%を占めている。
具体的には、モドリッチ(レアル・マドリー加入)、ソング、ジョルディ・アルバ(共にバルセロナに加入)の3選手だけで6600万ユーロが費やされた。
つまり、残り18チームの補強費はわずか5000万ユーロほどでしかなかったということだ。
しかも、この18チーム中、全く補強費を使わなかったクラブが、最低でも6クラブはある。
デポルティーボ、バジャドリーの昇格組はまだしも、マラガやエスパニョール、オサスナ、ラージョまでもが財布からお札を抜くことなく、全ての交渉をまとめ上げた。
一方、他国へと“ステップアップ”(?)を遂げた選手の移籍金総額は、1億5300万ユーロ。
つまり、リーガ全体での収支は、3700万ユーロのプラスということに。
もちろん、これを本気で喜んでいる会長はリーガには存在しない。
ファンの期待を膨らませつつも、クラブに残る財源の管理をやり通しただけでホッと一安心。
冬の移籍マーケット?
もはや、噂を楽しむだけで十分満足しなければいけないのが、正直なところだろう。
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