2012年9月6日木曜日

マーケットが1/3になったリーガ

先週末、8/31日で今夏の移籍マーケットは閉じられ、プレミアリーグを中心にあっと驚かされる駆け込み移籍に一喜一憂したことだろう。

とはいえ、数年前まで“世界最高峰”と謳われたリーガ・エスパニョーラの現状は、
スペイン政府がEUに対し財政支援を叫び通していることからも分かるように、
お先真っ暗な状況である。

なぜなら、この夏、各クラブが補強に費やした金額は、前シーズンよりも70%減少したことが分かったからだ。

昨シーズンは、20チーム計36000万ユーロの資金が移籍市場に投入されたが、今シーズンはわずか11600万ユーロしか市場にお金が回らなかったという。


そして、いつもと変わらず、最も補強費を費やしたのはレアル・マドリーとバルセロナで、
全体の55%を占めている。

具体的には、モドリッチ(レアル・マドリー加入)、ソング、ジョルディ・アルバ(共にバルセロナに加入)の3選手だけで6600万ユーロが費やされた。

つまり、残り18チームの補強費はわずか5000万ユーロほどでしかなかったということだ。

しかも、この18チーム中、全く補強費を使わなかったクラブが、最低でも6クラブはある。
デポルティーボ、バジャドリーの昇格組はまだしも、マラガやエスパニョール、オサスナ、ラージョまでもが財布からお札を抜くことなく、全ての交渉をまとめ上げた。

一方、他国へと“ステップアップ”(?)を遂げた選手の移籍金総額は、1億5300万ユーロ。
つまり、リーガ全体での収支は、3700万ユーロのプラスということに。

もちろん、これを本気で喜んでいる会長はリーガには存在しない。
ファンの期待を膨らませつつも、クラブに残る財源の管理をやり通しただけでホッと一安心。

冬の移籍マーケット?

もはや、噂を楽しむだけで十分満足しなければいけないのが、正直なところだろう。

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