2013年4月1日月曜日

モンタニエル監督が語るスペインとフランスのフットボールの違い

現在、リーガで内容と結果を高次元で両立させているレアル・ソシエダのモンタニエル監督。

フランス出身の同監督は、W杯予選フランス対スペイン戦が行われる数か月前、バスク州フットボール協会が主催する講演会で、両国のサッカー観の類似点・相違点を語っている。

まずモンタニエル監督は、「スペインでれ、フランスであれ、守備的な振る舞いはあまり称賛されない。イングランドもそうだね」と両国のフットボールのコンセプト自体は大きな違いはないとしたうえで、各要素について次のように述べた。

~テクニック~
10年前、フットボールの未来はスペインにあると考えられていた。
なぜかって? それはスペイン人選手たちのテクニックに理由がある。
テクニックは、フットボールにおいて違いを生みだすものだ。そして実際、スペインは代表レベルにしろ、クラブレベルにしろ、そのテクニックで世界のフットボールを支配している。
そして、フランスフットボールとスペインフットボール、また両国のリーグの間には大きな隔たりがある。スペインのチームが持つコレクティブなテクニックは、フランスのそれを大きく上回っている。それは、個人レベルでのテクニックでも同じことが言える。

~戦術~
システムについて、両国に大きな違いはない。どちらも、1-4-2-3-1や1-4-4-2を使っている。
昨季、グアルディオラがバルセロナで用いた1-3-4-3は、新機軸と言えるかもしれないがね。
もっとも、両国の戦術に対する概念は、異なっている。
スペインの方が、短いパスでビルドアップをし、フランス以上にコンビネーションを重用する。
CBがサイドに開き、それにともなってSBは高い位置を取り、中盤がボールを受けるために下がってくる。
また、ボールを失った後のプレッシングも、両国の特徴的な差だ。
スペインはフランスよりも、ボール喪失後のプレスを欠かさない。それは、バルセロナの影響によるものだ。そして、今やスペインのトレードマークになっている。

~フィジカル~
フランスのフットボールは、アフリカからの影響を受けている。パワー、スピード、瞬発力などね。
だから、よりフィジカルの強いフットボールだ。
一方、スペインは南米大陸からの影響力が大きく、アグレッシブさでは劣っている。
フランスでは、1試合につき18~20個のファールがあるのに対して、スペインでは12~14だ。
フランスの方が、よりコンタクトのあるフットボールと言え、練習からレガースは手放せない。
(*スペインでは、練習の際には、レガースをつけない習慣がある)

~選手~
フランスは、スペインに比べてもっと批判的だ。
何かと口を挟んでくる。スペインでは、監督の決断をより尊重する。
そして、フランスの選手たちは、個人練習を好む。練習が終わった後も、シュート練習やセンタリング練習をするためにグラウンドに残っている。
レアル・ソシエダで全体練習後の個人練習を願い出たことがあるのは、若い選手1人だけだ。
スペインの選手たちは、ボールを繋いでプレーすることを好む。DFの選手でも、十分なテクニックを持っている。

~リーガ・エスパニョーラ~
スペインは、世界最高のリーグです。この国に来る前から、そう思っていましたし、今はその考えが確信に変わっています。プレミアリーグへ移籍していく選手もいますが、次の選手を獲得したり、またユースから引き上げたりしています。フランスは出ていく一方で、選手を獲得できる余裕があるのは、カタール資本が入ってきたPSGぐらいです。

http://www.marca.com/2013/03/25/futbol/seleccion/1364205375.html

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