2012年12月27日木曜日

長距離砲も手に入れたバルセロナ

ティト・ボラノバに率いられているバルセロナは、もはやグアルディオラ時代のチームを妬む必要がないかもしれない。

プレーの内容、成績、いずれも最高であることはすでに分かっているし、開幕からずっと1位をキープし続けている。

そして、その好調の要因の1つに上げられるのが、ペナルティエリア外からのゴールだ。

ペップ時代のバルセロナは、その点について、それほど効率的とは言い難かった。
そもそも、あまり中長距離のシュートを重要視していなかったところもある。
しかし、ティト・ビラノバはそれを変えた。
特にそれが際立つのが、今季公式戦2敗目となった、グラスゴーでのCLセルティック戦(0-1/A)以降のことである。
その試合以来、バルセロナの選手たちは、さらにエリア外からのシュートを意識するようになっている。

バルセロナは、後方に陣形を固め、ことごとくスペースを消してくるチームに対処するための”プランB”の必要性を長らく指摘されてきた。
そのため、背が高く空中戦に強いストライカーの獲得も噂されてきたが、ビラノバの導き出した回答は、エリア外からの強烈なシュートだった。
2列目以降にも、正確かつ強烈なシュート力を持つ選手が揃っているため、それは理にかなったものでもあった。

果たして、バルセロナは今シーズンここまで、ペナルティエリア外から12ゴールを挙げている。
現在のペースでいけば、シーズン終了までに30ゴールに到達する計算だ。
これは、グアルディオラが監督を務めていた4シーズンの合計数の2倍に当たる数字となる。

なお、ゴール数が単純に増えただけではなく、その決定率も上がっている。
グアルディオラ時代の最高決定率7.1%を大きくしのぎ、今シーズンはここまで12.5%の確率でゴールを奪っている。

すでに確立されたプレースタイルがゆえに、さらに研究が進む相手チームにとっては、サプライズの要素だろう。

最も顕著な例は、11月11日に行われたマジョルカ戦(4-2勝/A)。
バルセロナはこの試合で、3ゴールをペナルティエリア外から決めている。

http://www.marca.com/2012/12/25/futbol/equipos/barcelona/1356455021.html

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