2012年6月18日月曜日

ヌリ・シャヒンは変貌を遂げられるか?

4シーズンぶりの優勝を飾り、“王位復権”を強く印象づけたレアル・マドリーにあって、
新加入選手たちの貢献の低さは、唯一の“汚点”とスペインメディアも酷評。

その筆頭株のヌリ・シャヒンは、早くも売却の噂が立つなか、
一足先に(個人的な)プレシーズンをスタートさせているそうだ。

ドルトムントから鳴り物入りで加入した昨季は、
プレシーズンで2度にわたる膝の怪我などで、
出鼻をくじかれたままシーズンを終えたことから、
今季は、いかに早い段階で他のチームメイトと同じフィジカルコンディションを整えるかが、
活躍の鍵となる。

よって、現在、モウリーニョ監督とルイ・ファリアコーチが考案したトレーニングメニューを
選手本人が信頼の置くフィジカルトレーナーとこなしているという。

その内容は、主に大腿四頭筋の強化。
怪我により弱くなった膝の靭帯への負担を軽減するためだ。

毎日、ランニングやジムでのトレーニングの他、
テニスなど他のスポーツも取り入れての体作り。

また、母国アンタルヤでの休暇中も、
砂浜でのトレーニングを欠かさないなど、
1シーズンまるまるを棒に振った昨季の借りを返さんとする
ひた向きな姿がメディアに取り上げられている。

なお、トルコはEURO本大会への出場を取り逃したため、
リーガが終了した5月16日から実質的な“夏のバカンス”は始まっているが、
選手本人は、EURO開幕直前の国際親善試合4試合終了以降も、
オフを削ってまで、継続的なトレーニングに励んでいるそうだ。

これは、奇しくも昨季オフのベンゼマの姿と重なる。
モウリーニョ監督から大きな期待を寄せられたフランス代表プレーヤーは、
昨夏、クラブOBでもあるジダン氏が推薦する個人トレーナーの指導を経て、
その才能を開花させた。

果たして、香川と共にブンデスリーガを席巻した司令塔の変貌はあるのか。
「来季はCLを狙う」と公言した指揮官の期待に今度こそ応えなければならないだろう。


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