2012年3月20日火曜日

ACL2節 FC東京対ウルサン

2度のリードも、終了間際に追いつかれドロー。
監督の怒りが収まることはなさそうだが、全体的な内容から言えば妥当な結果だったかもしれない。

もちろん、監督が怒っているのは結果というよりも、選手達の姿勢について。
スタンドも含めて、「勝った」と思った人は多かったと思うが、
春の陽気にうたた寝を打つ我々にも、身にしみたことだろう。

さて、今回はFC東京のビルドアップについて、疑問に感じたことをつづりたい。

特にGKへバックパスが返ったときの、ポジショニング。
パススピードが少しばかり弱いのもそうだが、両CBの広がりが遅い&少し雑なのだ。

例えば、トップレベルではバルセロナ、Jリーグでは柏レイソルが良い例だ。
彼らは、CBをペナルティエリアの枠幅まで開かせ、
ボランチが一枚降りてパスコースを作るのだが、
FC東京のそれは中途半端だった。
そのため、前半は権田が迷うシーンが何度かあった。

また、まだまだ試合勘が十分ではない米本が狙われていたが、
それを理解していなかったのか、主にサイドバックが顔を出すタイミングも悪かった。
もともとスーパーな出し手ではないので、十分にフォローしても良かったように思う。

ただでさえ、失点のリスクが上がるDFラインでのボール回しなので、
もっと精度を高めなければ、今後、安々と相手にゴールを許してしまうだろう。

2点目のゴールのシーンは、まさにチームが目指す形ではあったが、
完成度としては、(当たり前かもしれないが)相手が上だった。

戦力が豊富とはいえ、おそらく、夏の湿気に下降線を描く可能性もあるサッカーだけに
ディテールを詰めていくことが、これからも必要となる。

目指すベクトルは好印象なので、今度の改善が待ち遠しい。

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