2014年5月19日月曜日

アトレティコ、18シーズン前の優勝チームとの違い

GK
両チームのスタイルの差が示すように、GKの守り方にも大きな違いがある。
クルトワはよりGKラインに近い位置でプレーするが、(95/96の正GK)ホルヘ・モリーナはより前に出てプレーしていた。今のアトレティコは、18シーズン前のチームに比べて後ろからプレーをスタートする。モリーナもクルトワもチームの攻撃の基準点になっているが、クルトワは前線に構える長身選手に向かって長距離のキックをするという違いがある。

DF
18シーズン前のチームのDFたちは、積極的にプレーに関与していた。そして、ソロサバルとサンティというCB2人は補完関係が出来上がっていた。前者はチームキャプテンにして気持ちの強さを見せるDF。一方、後者はビルドアップの起点になり、中盤との中継点ともなっていた。
一方、シメオネのチームのDFラインはより低く設定され、チームが志向する戦術の肝となっている。ミランダとゴディンという偉大なCB2人も相互理解に優れている。ミランダは全ての局面において相手選手を凌駕し、空中戦の強さと判断力に優れている。一方、ゴディンはミランダ以上に守備に比重を置き、駆け引きで勝負するDFだ。
サイドバックは、両者ともに攻撃力に優れたキャラクターを持つ。それは18シーズン前と変わらない。

MF
95/96シーズンは、常に良いポジションニングをとって、味方を安心して攻撃に専念させられる影武者、ビスカイーノがいた。
今のチームでは、マリオ・スアレスはより守備に専念して第3CBの役割を担っている。そして中盤の柱として主将のガビが大きな存在感を放つ。それは当時のシメオネと変わらない。両者はチームリーダーであり、犠牲を厭わないチームの象徴的な存在だ。
そして、ファイナルサードで攻撃に違いを生み出すのは、カミネロ(現アトレティコSD)。今で言えば、アルダだ。



2014年3月6日木曜日

J1 第1節 鳥栖vs徳島

0-5で敗れた四国初のJ1チーム、徳島。
この結果については悲観せざるを得ないかもしれない。

だが、ファーストインプレッションを言えば、「鳥栖が非常に良かった」とも言える。
数名を補強しているにも関わらず、違和感なくチームに馴染んでおり、
昨シーズンのハードワークに、+ポゼッションが加わっている。
いよいよ、ユン・ジョンファンのやりたいサッカーを表現できる戦力が整ってきたのだろう。
最前線が得点を取れれば、昨季の新潟並みの快進撃を収める可能性を秘めている。

さて、徳島。
結果論だが、ある意味「J1」を知る選手たちがいる分、
構えてしまった部分があったかもしれない。
「イケイケで玉砕」。「たられば」ではあるが、もしかしたらそういう気持ちもどこかで必要だっただろう。

小林監督の「落ち着け、行こうよ、回せるよ」という声が何度も集音マイクを通して伝わってきたことが、
この試合の一番の象徴だったように思う。

この大敗を受けて考えるべきは、
どういうストロングポイントを構築して、この1年を生き残っていくのか。
当然、キャンプからそういう意識を持って臨んでいるだろうが、
例えば、後半途中から投入されたレアンドロの扱いをどうするのか、
それは1つのキーポイントになる。

兄レアンドロとほぼ同じプレースタイルを持つ弟は、
ボールを預ければ縦への推進力もそれなりにあり、「カウンター」にはうまく活かせる。

加入して間もないため、連携のこともあるだろうし、守備のことも考えなければいけないが、
彼を中心としたチーム作りを早く進めてみたいとは思った。
(当然、彼自身にもハードワークを求めつつ)

もちろん失敗に終わったときの、レアンドロに対する風当たり
新加入選手が故の難しさ、等々あるが
長いようで短いシーズンを生き残るには、一考に値すると感じた次第。

2013年12月18日水曜日

今季のリーガは、レッドカード減

      今季のリーガは、“クリーン”な戦いが繰り広げられている模様
      開幕15試合を終わってレッドカード37枚は、04/05シーズンと同数で、最近25シーズンのなかで最も少ないという
      昨シーズンの同時期は58枚のレッドカードが乱発していただけに、かなりの落着きぶり
      もっとも安定して少ないわけではなく、開幕節では1枚のレッドカードも出なかった一方、第14節は、1節だけで計7枚(Valera del Getafe, Iturra del Granada, Fontás del Celta, Keylor Navas del Levante, Rubén del Rayo, Paulao del Betis y Portillo del Málaga)のレッドカードが飛び交った
      チーム別に見ると、ラージョとオサスナが最大の5枚。対して1枚もレッドカードがないのは、レアル・マドリー、バルセロナ、バレンシア、レアル・ソシエダの4チーム。
      イエローカードの枚数でも、開幕15試合終了時点で、04/05シーズンは805枚、今シーズンは804枚。
      現在の最多警告者は、エルチェのボティーアで、出場14試合で8枚も貰っている
      審判別にみると、ベラスコ・カルバージョとマテウ・ラオス主審が、それぞれ最多のレッドカード4枚を出している

2013年10月24日木曜日

1部の各クラブに勝利をもたらす2部出身プレーヤー

昨今の経済危機により、大物外国人の獲得よりも下部リーグ、下部組織からの選手獲得を狙うクラブが増えているリーガ・エスパニョーラ。

しかし今シーズンは、単に「安い」だけでなく、確かな結果をチームにもたらす「掘り出し物」が少なくない。

セドリック、ハイロ、ビトーロ、オリオル・リエラ、マヌ・ランサローテ、テイエヴィらは、開幕から数試合を終えた今、なかでも目立った活躍を見せた2部からの移籍組だ。

実際、12/13シーズンに2部から1部へと「個人昇格」を果たした選手は20名ほどだったが、今シーズンは倍の40人ほどの選手が1部へのステップアップを実現している。

なお、その40名は、昨季1部から2部落ちを果たした3チーム(サラゴサ、マジョルカ、デポルティーボ)からの移籍組を含まない「”純”2部出身プレーヤー」だけをカウントした数字である。

この現象の背景には、すでに述べたような経済基盤の沈下による、外国クラブとの獲得競争力の低下が挙げられる。

外国のリーグに在籍する選手に目をつけたとしても、その国、あるいは他の外国のクラブが争奪戦に名を連ねてきた場合、“リーガ・エスパニョーラ”という看板だけではとても勝てない。むしろ、1部へのステップアップを果たしているにも関わらず、2部時代に手にしていた給与を削ってまで、「トップリーグでプレーする」という夢を実現する選手もいるほどだ。

ちなみに、2部出身プレーヤーを最も多用しているのは、エスパニョール。
以下、6名がアギーレ監督率いるチームにとっては、早くも欠かせない戦力となっている。

ダビド・ロペス(=ウエスカから加入)
マヌ・ランサローテ(=サバデルから加入)
アブラアム(=アルコルコンから加入)
フエンテス(=コルドバから加入)
アレックス・フェルナデス(レアル・マドリーBから加入)
ティエヴィ(ラス・パルマスからのレンタルバック)

もちろん、下部組織を重視する傾向も年々顕著になっている。

トップチームに在籍する下部組織出身者は、レアル・ソシエダとアスレティック・ビルバオがそれぞれ18人。そして、バルセロナは1人少ない17人。
”あの”レアル・マドリーでさえ、今では9人の下部組織出身者がトップチームの登録メンバーとなっている。

リーマンショックによる経済危機と、TV放映権料分配の2強偏重がもたらす「二重苦」によって、リーガは再び「国内回帰」の流れへと進みつつあるということだ。

しかし、1部の各クラブ(*もちろん、レアルとバルサ以外のクラブを指す)の錬金術が向上することは決して悪いことではない。
借金にまみれた各クラブが、ようやく「健全経営」へと舵を切ったことは、明るい兆しとも言える。

もっとも、下部組織出身者であれ、2部出身者であれ、活躍した選手がさらにプレミアやその他金満クラブへと引き抜かれていく流れは、あと数年先まで止められそうもない。

あるスペイン国内メディアが、プレミアやセリエAに活躍の場を求めた選手たちの成績を一覧でまとめたページに、「海外移民リーグ」とタイトルを打った。

自国リーグがあくまで一番というプライドを見せつつも、もはや、そういうページを作らざるを得ないほどスターが海外へ流出しているという事実。

悲しいかな、それがリーガ・エスパニョーラの現実なのである。

13年10月23日 マルカ紙より

2013年4月5日金曜日

元バルサGKコーチのウンスエ、バルデス退団希望について語る

2003~2010年までバルセロナのGKコーチを務めたフアン・カルロス・ウンスエが、『カタルーニャラジオ』の番組内で、来季限りの契約を更新しない意思を代理人を通じて発表したビクトル・バルデスのことについて自身の考えを述べた。

ウンスエ「ビクトルのことはよく知っているが、バルサを退団するという意思を覆すのは難しいと思う。今はもう、彼がバルサの一員である限り、そのプレーを楽しみ、そしてこれまでの功績に感謝する他ない」

そして、ウンスエはバルデスの後釜について、リーガでプレーしているGKを獲得すべきだと述べている。

ウンスエ「他のリーガで探すよりも、リーガで彼の後釜を探す方がずっと簡単だと思う。バルセロナのプレースタイルのこともよく知っているからね」

また、ピントの役割についても、次のように強調している。

ウンスエ「ピントは、チームにおける自らの存在価値をすでに勝ちとっている」

なお、グアルディオラが来季から就任するバイエルン入りの可能性については、次のように否定した。

ウンスエ「グアルディオラから呼ばれれば、行くだろう。でも、GKコーチとしてではなく、アシスタントコーチとしてね」

http://www.sport.es/es/noticias/barca/unzue-cree-que-barca-debe-buscar-portero-liga-espanola-2355925

2013年4月3日水曜日

(ベティスのマスコットキャラクター)パルメリンくんは、衣替え?

先週末にサマータイムへと移行した欧州。
スペイン南部の都市セビージャでも、今月16日から21日まで、スペイン三大祭りの1つ“Feria de Abril(春祭り)”が開催される。

そんな春の訪れとともに、各家庭でも衣替えが始まっているが、
意外なところでその必要に迫られる方がいるようだ。

4月1日に行われたベティス対ヘタフェ戦で、ベティスのマスコットキャラクター、パルメリンくんは、この日の主審を務めたホセ・アントニオ・テイシェイラ・ビティエネスからこんな忠告を受けたという。

「(ベティスの)選手と混同するから、あまり動かないで欲しい」

マスコットのなかに入っていたラファエル・ガルシア・ロメーロさんがソーシャル・メディアのなかで明らかにしている。
ロメーロさん「昨夜の試合、後半ずっと座って見ていたのは、テイシェイラ主審から『選手と間違える可能性があるから、あちこち動かないで欲しい』と言われたからだ」

クラブの100周年を記念し、ファンからの公募によって誕生したパルメリンくん。
07年1月7日のセルタ戦に公式戦デビューを飾って以来、ベティコの人気者だった彼だが、審判からの意外な忠告によって、変貌の時を迎えている。



http://www.estadiodeportivo.com/betis/2013/04/02/cambiara-palmerin-uniforme/2547.html

2013年4月1日月曜日

モンタニエル監督が語るスペインとフランスのフットボールの違い

現在、リーガで内容と結果を高次元で両立させているレアル・ソシエダのモンタニエル監督。

フランス出身の同監督は、W杯予選フランス対スペイン戦が行われる数か月前、バスク州フットボール協会が主催する講演会で、両国のサッカー観の類似点・相違点を語っている。

まずモンタニエル監督は、「スペインでれ、フランスであれ、守備的な振る舞いはあまり称賛されない。イングランドもそうだね」と両国のフットボールのコンセプト自体は大きな違いはないとしたうえで、各要素について次のように述べた。

~テクニック~
10年前、フットボールの未来はスペインにあると考えられていた。
なぜかって? それはスペイン人選手たちのテクニックに理由がある。
テクニックは、フットボールにおいて違いを生みだすものだ。そして実際、スペインは代表レベルにしろ、クラブレベルにしろ、そのテクニックで世界のフットボールを支配している。
そして、フランスフットボールとスペインフットボール、また両国のリーグの間には大きな隔たりがある。スペインのチームが持つコレクティブなテクニックは、フランスのそれを大きく上回っている。それは、個人レベルでのテクニックでも同じことが言える。

~戦術~
システムについて、両国に大きな違いはない。どちらも、1-4-2-3-1や1-4-4-2を使っている。
昨季、グアルディオラがバルセロナで用いた1-3-4-3は、新機軸と言えるかもしれないがね。
もっとも、両国の戦術に対する概念は、異なっている。
スペインの方が、短いパスでビルドアップをし、フランス以上にコンビネーションを重用する。
CBがサイドに開き、それにともなってSBは高い位置を取り、中盤がボールを受けるために下がってくる。
また、ボールを失った後のプレッシングも、両国の特徴的な差だ。
スペインはフランスよりも、ボール喪失後のプレスを欠かさない。それは、バルセロナの影響によるものだ。そして、今やスペインのトレードマークになっている。

~フィジカル~
フランスのフットボールは、アフリカからの影響を受けている。パワー、スピード、瞬発力などね。
だから、よりフィジカルの強いフットボールだ。
一方、スペインは南米大陸からの影響力が大きく、アグレッシブさでは劣っている。
フランスでは、1試合につき18~20個のファールがあるのに対して、スペインでは12~14だ。
フランスの方が、よりコンタクトのあるフットボールと言え、練習からレガースは手放せない。
(*スペインでは、練習の際には、レガースをつけない習慣がある)

~選手~
フランスは、スペインに比べてもっと批判的だ。
何かと口を挟んでくる。スペインでは、監督の決断をより尊重する。
そして、フランスの選手たちは、個人練習を好む。練習が終わった後も、シュート練習やセンタリング練習をするためにグラウンドに残っている。
レアル・ソシエダで全体練習後の個人練習を願い出たことがあるのは、若い選手1人だけだ。
スペインの選手たちは、ボールを繋いでプレーすることを好む。DFの選手でも、十分なテクニックを持っている。

~リーガ・エスパニョーラ~
スペインは、世界最高のリーグです。この国に来る前から、そう思っていましたし、今はその考えが確信に変わっています。プレミアリーグへ移籍していく選手もいますが、次の選手を獲得したり、またユースから引き上げたりしています。フランスは出ていく一方で、選手を獲得できる余裕があるのは、カタール資本が入ってきたPSGぐらいです。

http://www.marca.com/2013/03/25/futbol/seleccion/1364205375.html

ボド・イルクナー、レアル・マドリーの正GK論争を語る

96~2001までレアル・マドリーに所属した元ドイツ代表ボド・イルクナーが、スペインラジオ局『オンダ・セロ』で、左手親指の怪我から復帰したカシージャスの起用について、自身の見解を語っている。

イルクナー「ディエゴ・ロペスは非常に良いプレーをしている。それは、イケルのスタメン復帰には足かせになっている。ディエゴが今の状態を維持していれば、GKを変える理由はほとんどない。冬の時点でも、カシージャスをスタメンから外す理由はなかったが。事実、私は彼に代わって、なぜアダンがプレーしたのか理解できなかった」

イルクナーは、カシージャスがトップデビューを飾ったときの、レアル・マドリーの正GKだった。

なお、イルクナーは、ジョゼップ・グアルディオラが、来季からバイエルンの監督に就任することについて、現在ユップ・ハインケス率いるチームが素晴らしい成績を残している点を考慮して、コメントしている。

イルクナー「バイエルンのレベルをこれ以上高めるのは、難しい。しかし、バイエルンは、毎シーズン、そういうプレッシャーを受けている。だから、常に最高の選手たちを求めているんだ。彼らにとっては、ペップとの契約という素晴らしいチャンスを手にした。来季は、バイエルンにとって、素晴らしい1年になるはずだ」

http://www.elconfidencial.com/deportes/futbol/2013/03/31/bodo-illgner-no-veo-motivos-para-quitar-a-diego-lopez-117937/

2013年3月26日火曜日

スペイン対フィンランド データ

・スペイン代表が公式戦ホームで2試合連続未勝利に終わったのは、2006年W杯予選ボスニア・ヘルツェゴビナ戦(2005年6月8日、1-1)→セルビア・モンテネグロ戦(2005年9月7日、1-1)以来のこと。

・2006年W杯以後、公式戦を2試合連続で引き分けたのは初めて。

・この日、代表通算7人目の”100キャップ”を記録したセルヒオ・ラモスは、代表9ゴール目。代表での公式戦2試合連続ゴール。デルボスケ体制になってから、これが5ゴール目。

・なお、“100キャップ”目にゴールを決めたのは、2012ユーロ準々決勝フランス戦でのシャビ・アロンソについで2人目。

・デルボスケ監督、これが代表通算69試合目の指揮となり、1969~80までスペイン代表監督を務めたラディスラオ・クバラ氏を抜いて、歴代トップの指揮数に。

・W杯予選で、チャビとシャビ・アロンソ2人が欠場したのは、2005年10月12日サンマリノ戦以来のこと。

・公式戦でカシージャスが代表のスタメンから最後に外れたのは、2011年10月11日スコットランド戦。

2013年3月22日金曜日

セルヒオ・ラモス、“ラ・ロハ”通算100試合

3月22日は、セルヒオ・ラモスのフットボールキャリアにとって、単なる1日というわけではない。
それは、スペインサッカー協会にとってもだ。

2度のユーロ制覇、そしてW杯制覇を成し遂げたラモスは、22日W杯予選フィンランド戦でスペイン代表通算100試合を迎える。

すでに現代表メンバーには、カシージャス(143試合)、チャビ(119試合)、シャビ・アロンソ(106試合)、トーレス(101試合)、プジョル(100試合)らの“代表100キャップ”メンバーがプレーしているが、今月30日に誕生日を迎えるセルヒオ・ラモスは、「欧州最年少(25歳と357日)での代表100試合到達」というおまけがついてくる。さらに、もしシャビ・アロンソが出場しなければ、キャプテンを務める可能性もある。

フットボール史にその名を残す名DFたちの「25歳と357日」当時の代表歴と比較しても、
セルヒオ・ラモスの功績の凄さは際立っている。

~「25歳と357日」当時の代表歴~
元イタリア代表のパオロ・マルディーニ:64試合
元ドイツ代表のフランツ・ベッケンバウアー:61試合
元アルゼンチン代表のダニエル・パサレラ:40試合
元イタリア代表のフランコ・バレージ:15試合

スペインサッカー協会は近いうちに、“代表100キャップ”を達成した選手たちを表彰する計画を立てている。そのなかには、前スペイン代表最多キャップの持ち主、アンドレ・スビサレッタ(126試合)も当然含まれる。

そして、今回『Marca』が、ここまで素晴らしいキャリアを送ってきたセルヒオ・ラモスに向けられた数々の賞賛について、まとめている。

ルイス・アラゴネス(元スペイン代表監督):
「わずか18歳にして、1人立ちした」
「代表デビューは私にとってのご褒美ではない、彼自身に対するものだ。彼の場合、年齢は関係ない。むしろ、それはより評価を高める要素だ。(一般社会では)18歳になれば、成人として認められるが、フットボールの世界ではそうではない。セルヒオは、このチームで特異な存在だ。若い選手には、思いっきり自分を表現させる環境を提供しなければいけないのと同時に、手を差し伸べ、正しい道を歩めるよう導いてやらなければいけない。私は、思ったことを口にする彼のことが好きだよ」

ビセンテ・デルボスケ(現スペイン代表監督):
「野心を持った選手。しかし、その考えは至極真っ当で、前向きなものだ」
「フットボール選手としても、1人の人間としても、限界まで突き進む子だ。とても野心的だが、明確な考えの持ち主。計画通りのことを達成するタイプだろう。常に努力を怠らないので、向上心がある限り伸びていくはずだ。CBとしてはまだ成長途中にある。また、守備的MFとしても十分やれる素質がある」

パオロ・マルディーニ(元イタリア代表)
「現在、世界で3本の指にはいるDFだ」
「実際にピッチ上で顔を合わせる機会はなかったが、『Marca』の計らいで、ミラノのホテルで初めて会った。後で聞いたんだが、彼はとても落ち着かない様子だったそうだ。僕が、子供のころのアイドルだったからだそうだ。それは、僕にとっては誇りに思うこと。僕も昔、自分のアイドルだったパオロ・ロッシに会うときには、不安でしょうがなかった。彼もまた僕と同じだったんだ。僕も彼と同じようにサイドバックからキャリアを始めて、後でCBにコンバートした。セルヒオ・ラモスはわずか26歳にして、世界でも3本の指に入るDFだよ」

ファビオ・カンナバーロ(元イタリア代表):
「生まれながらの素質を持った選手」
「DFとして素晴らしいクオリティーを持っているし、並外れたパワーがある。僕がレアル・マドリーでプレーしていたころ、いつも僕の傍にいて、いろんなことを聞いてきた。なかでもポジショニングのことを教えたよ。昔も今も、パワーとクオリティーには優れているけど、CBとしてプレーするには、常に適切な場所に立っていることは不可欠だ。どのタイミングで前に出たり、後ろに下がったりするかは重要なこと。また、彼はW杯で優勝したいって言っていたけど、実際に達成したね」

ロベルト・カルロス(元ブラジル代表):
「ピッチ上で僕らは共犯者だった」
「年は離れているけど、すぐに仲良くなって、家族ぐるみの付き合いもしていた。ピッチのなかでも、2人で相手を困らせていたね。監督からは2人同時に上がるなって言われたけど、僕らがそれを守ることはなかった。彼が高い位置へ上がっているとき、僕もそうしようとした。逆サイドで離れていたけど、お互いの顔を見て笑っていたよ。僕も、彼も、守るより責めることが好きなんだ」

ファビオ・カペッロ(現ロシア代表監督):
「監督に気に入られるタイプの選手だ」
「全体練習のあとも、残って練習していた。その個人練習も全力でやっているのだから、監督にとっては目をかけたくなる選手だ。ファンバステンやイブラヒモヴィッチもそうだった。彼はプロフェッショナルな選手だよ」

フェルナンド・イエロ(元スペイン代表)
「フットボール選手としての限界がどこにあるのか、私には分からない」
「彼がマドリーに入団する1年前に私は引退していたが、現役を続けていても、彼に引退の道を進められていたかもしれない。レアル・マドリーのようなクラブにすぐに馴染むのは、普通のことではないけど、彼には問題にならなかった。代表では良い思い出ばかりだ。1日中、あれこれ言い合っていた。だから、彼に言っていたよ。「お前は、カトリックよりもプロテスタントだな」ってね。空いた口がふさがらないヤツだった。全てに説明を求めてきたね。フットボール選手としては、限界が分からない」

アンドレス・イニエスタ(現スペイン代表):
「最初に会ったときから、まぶだちさ」
「僕は2歳年上だけど、U21代表で一緒だった。そのころから、彼のフィジカル能力は飛び抜けていたよ。誰より仲が良い理由は分からないけど、最初からこうなんだ。彼の守備力は高く評価している。人格者だし、際立ったキャラクターの持ち主だ。音楽があると、なお良いね」

*ちなみに、代表100試合到達の最年少記録は、元韓国代表の車 範根(チャ・ブングン)で「24歳と139日」。欧州ではこれまで、ドイツ代表のルーカス・ポドルスキーが持つ「27歳13日」だった。


http://www.marca.com/2013/03/21/futbol/camino_al_mundial/1363856778.html

2013年3月21日木曜日

世界最強は欧州?南米?

今年初のW杯予選が封を切る。
ここで、再び持ち上がってくるのは、
「南米予選と欧州予選、本大会への切符を掴むのはどちらがより困難か?」という
永遠に回答が見当たらない質問だ。

南米サッカー連盟「Conmebol(コンメボル)」は、1998年以来、開催国ブラジルを除く参加全9チームを1つのグループにまとめたフォーマットを採用。
一方、欧州は9つのグループを形成し、うち8つが6チーム構成、1つが5チーム構成となっている。

南米予選からダイレクトに本大会出場を勝ち取れるのは、上位4チーム。一方、5位に入ったチームはアジア予選5位チームとの大陸間プレーオフを戦う。
欧州はといえば、9つのグループの各1位が予選突破。そして、2位に入ったチームのうち、成績上位8チームが残り4つの枠をかけてプレーオフを戦う。つまり、旧大陸(欧州)からは13チームがブラジル行きを可能とする。

これまで、南米大陸と欧州大陸、どちらのレベルが拮抗しその実力が上なのかという議論については、当然のことながら、自国の属する方を擁護する意見が多勢を占めてきた。
しかし、これでは拉致があかないので、今回、『Marca』は各大陸における過去8大会の成績をもとに、各大陸の実力差について公平な審判を下すことにした。

なぜ、過去8大会かといえば、基準点となる1982年スペイン大会から、
本大会参加チームは16→24チームへと拡大したからだ。
(その後、1998年に現行フォーマットの全32チーム参加制になった)
では、確認してみよう。

1982年から2010年までの8大会で、本大会に参加したチーム(国)は、欧州がのべ112に対し、南米がのべ35。そして、うち準決勝まで進んだことがあるのは、欧州ののべ25チームに対し、南米ののべ6チームだ。(ちなみに、他、韓国が1チーム)

つまり、参加チーム中、南米は約17%の確率で準決勝に進むのに対し、欧州は約22%の確率でベスト4に残っている。よって、ここでは欧州の方がより大会を勝ち抜く実力があると判断できる。

もっとも、他にも欧州優位のデータは存在する。
過去8大会で準決勝に進んだことのある国を、重複なしに数えてみると、
欧州の13か国に対し、南米はわずか3か国。南米の3か国は、ブラジル(準決勝進出:3回)、アルゼンチン(同進出2回)、ウルグアイ(同進出1回)だ。
一方、欧州は、ドイツ(6回)、イタリア、フランス(各4回ずつ)、オランダ(2回)、そして、イングランド、スペイン、ポーランド、ベルギー、ブルガリア、スウェーデン、クロアチア、トルコ、ポルトガルが各1回ずつとなっている。

次は別の角度から見てみよう。
今度は、過去8大会のうち本大会出場国の数だ。
南米ではベネズエラの1か国のみ。
ブラジルとアルゼンチンは皆勤賞だし、他、ウルグアイ:5回、パラグアイ:4回、チリとコロンビア:3回、エクアドル:2回、ボリビアとペルー:1回となる。
一方、欧州では29か国が本大会への出場権を獲得してきているが、皆勤賞はスペイン、ドイツ、イタリアの3か国のみ。イングランドは94年アメリカW杯を逃しているし、フランスも90年イタリアW杯、94アメリカW杯と2大会連続で予選敗退の憂き目にあっている。
特異な例はトルコで、1982年スペイン大会以降のW杯で唯一の出場となった2002年日韓W杯で、3位という好成績を収めている。

さて、ここまで各大陸別の結果を振り返ってきたが、
実力差を最も端的に示すのは、やはり直接対決だろう。
過去8大会で南米vs欧州の直接対決があったのは、のべ99試合。
その成績は、欧州:39勝、引き分け26、南米:34勝だ。
99試合のうち7試合はPK戦で決着がついたものだが、それらは全て「引き分け」に含めている。

なお、南米34勝のうち、じつに28勝がブラジルとアルゼンチンによるものだ。
つまり、2強以外の国が欧州に溜飲を下したのはわずか6試合に限られる。
そして、その6試合には、欧州の強豪国といわれるドイツ、イタリア、スペイン、フランス、イングランドは含まれていない。

6試合とは・・・・

94年アメリカW杯:コロンビア 2-0 スイス
98年フランスW杯:エクアドル 1-0 クロアチア
           パラグアイ 3-1 スロベニア
06年ドイツW杯: エクアドル 2-0 ポーランド
10年南アフリカW杯:パラグアイ 2-0 スロヴァキア
            チリ 1-0 スイス

これらの結果から、過去8大会のW杯において、
欧州のチームは、トップレベルからそれ以下の第2集団まで、南米のチーム以上の成績を収めていると言える。
すなわち、冒頭の疑問に対する答えは、「欧州予選の方が、本大会への切符を掴むのが厳しい」になりはしないだろうか。
もちろん、各々思うところはあると思うが、いかがだろう。

http://www.marca.com/2013/03/20/futbol/camino_al_mundial/1363781624.html

マドリー選手たちの去就情報

メスト・エジル:

     メスト・エジル(24歳)は、レアル・マドリーとの契約延長、とりわけ給与アップを希望している。
     2010年夏にレアル・マドリーに加入した同選手は、現在、2016年夏までの契約を結んでいるが、ジョゼ・モウリーニョ監督の去就に関わらず、現在の契約を更新したいと考えている。
     昨シーズン、リーガトップのアシスト数(16)を記録したエジルは、今シーズンもここまでチームトップのアシスト(9つ。現在、セスクと並びリーガ3位タイ)を記録。先週末のマジョルカ戦の活躍が証明するように、今やレアル・マドリーに不可欠な選手となった。
     そこで、エジルの父親で代理人を務めるムスタファ・エジルは、クラブ幹部に契約延長、とりわけ給与のアップを要求している。
     しかし、クラブには給与所得400万ユーロという上限額があり、スペイン国内の経済危機により収入増を見込めない今、エジル側が希望する400万ユーロ以上の所得を保証できない可能性がある。(400万ユーロを超える額を受け取るのは、C・ロナウド、カカ、カシージャス、セルヒオ・ラモスなど一部の選手に限られている)
     とはいえ、クラブ側はエジルの放出は考えていないと伝え、エジル側の要求を受け入れる姿勢を示している。
*エジルの現在の給与所得は、推定300万ユーロ。
http://www.elconfidencial.com/deportes/liga-bbva/2013/03/19/ozil-pide-una-mejora-de-su-contrato-avalado-por-sus-numeros-y-su-rendimiento-117150/


イグアイン:
イグアインは、レアル・マドリーが自身との契約内容を改善してくれることを望んでいる。
現在、クラブと2016年夏まで契約を結ぶイグアインだが、昨シーズン終了時、イグアインの父親や代理人らは、モウリーニョ監督とクラブのエグゼクティブ・ディレクター、ホセ・アンヘル・サンチェスと会談を行い、ピッチ上での戦力としての評価、また金銭面での評価、この2点を確認。
このとき、モウリーニョ監督は、イグアインを戦力として計算していると言い、他クラブからのオファーは一切聞き入れるつもりはないと答えたと言う。それには、父親や代理人も当然納得した。
ただし、それだけ高い評価を受けているのであれば、金銭面にも反映されるべきだと考えており、今シーズン終了時、給与のUPについて両者で交渉が行われる見込みだ。
もっとも、モウリーニョ監督の去就が不透明な今、イグアインを取り巻く状況も約1年前と変わらないはずはない。
現在、イグアインは税抜後の所得で350万ユーロをクラブから受け取っているが、これは500万ユーロのベンゼマに遠く及ばない数字だ。クラブは、他の選手とのバランスを取りながら、イグアイン側が望む給与アップを検討することになる。
なお、もしもこれが成立することになれば、イグアインと結ぶ契約は2018年夏まで延長されることになる。
http://www.marca.com/2013/03/20/futbol/equipos/real_madrid/1363767863.html

シャビ・アロンソ:
       スペインのサッカー番組『プント・ペロータ』の司会者ジョセップ・ペドレロルは、シャビ・アロンソはレアル・マドリーと結んでいる20146月までの現行契約を全うするものの、契約延長はしないことをクラブに通達したと、同番組内で明らかにした。
       レアル・マドリーは今シーズン、シャビ・アロンソに対して2年の契約延長オファーを出していたが、すでに退団の意思を受け入れたという。
       クラブ関係者「彼の退団の意思が決定的なら、我々はそれを後押しする」
       ペドレロル「クラブは、シャビ・アロンソの模範的なプロフェッショナリズムを尊重し、他クラブへの売却のために、残り1年半になった契約の延長を迫ることもしない」
http://www.intereconomia.com/noticias-/punto-pelota/xabi-alonso-decidido-no-continuar-real-madrid-20130318


レアル・マドリーは、昨オフに続き、レアル・ソシエダのアシエル・イジャラメンディ(22歳)獲得に乗り出すという。昨オフ、レアル・マドリーは、同じくレアル・ソシエダのルベン・パルドと共に、獲得を試みた。しかし、レアル・ソシエダの要求する3000万ユーロに二の足を踏んだ。
とはいえ、シーズンが開幕してからもレアル・マドリーは特にイジャラメンディについてスカウティングを続け、今やモンタニエルサッカーに不可欠となったMFの獲得にゴーサインを出している。
ここまでイジャラメンディ獲得にこだわるのは、クラブからの契約延長打診に態度を保留しているシャビ・アロンソの後継者探しに早かれ遅かれ着手する必要があるからだ。
しかし、これはそれほど容易な使命ではない。なぜなら、シャビ・アロンソと同じようなフットボールのアイデアを持つ選手は他にいないからだ。
あるクラブ関係者は、「契約延長でOKというわけではない。彼のクローンを探すことが、焦点だ。ただ、彼のような選手はいないね」と語っている。
クラブが考える最適者はセルヒオ・ブスケッツ。しかし、宿敵からの引き抜きは、今や不可能に近い取引になっている。そこで、次にリストアップされているのが、イジャラメンディというわけだ。
レアル・ソシエダですでに1部通算50試合近くに出場しており、チーム戦術の肝となるポジションを託すのに格好の選手だとクラブは考えている。
他にも、クラブ執行部が獲得を検討する選手がいる。それが、セビージャの19歳MFコンドグビアだ。フィジカルが強く、ゲームのコントロール能力も高いフランスU21代表は、移籍金推定500万ユーロと安くつくことも大きな魅力となる。
イジャラメンディは昨年11月にレアル・ソシエダとの契約を2018年夏まで延長し、契約違約金は3000万ユーロにまで上昇している。また、バスク州出身者が歴史的に弾圧を受けてきた中央都市マドリーのクラブへ移籍することは、選手自身にとっても、また社会的な側面からも決して簡単なことではない。

http://www.elconfidencial.com/deportes/liga-bbva/2013/03/20/el-real-madrid-coloca-a-illarramendi-en-la-lista-de-sustitutos-de-xabi-alonso-117205/

砂浜で練習に興じるベティス

リーグ中断期間を利用して、ベティスはスペイン南部、ウエスカにあるマタラスカニャス(Matalascañas)で練習。

ベティスのあるセビージャは海がないだけに、選手たちにとっては格好のトレーニング(&リラクゼーション)になったのかも・・・

*写真は、ビーチバレーに興じる選手たち




2013年3月14日木曜日

エルナン・クレスポ「チョロには監督になる才能があると言われていた」

元アルゼンチン代表FWエルナン・クレスポが、ラツィオや代表のチームメイトでもあったディエゴ・シメオネが率いるアトレティコ・マドリーの練習を見学に訪れた。
そして、スペイン紙『AS』のインタビューに答えている。

「シメオネが我が家に帰ることができて、また順調にやっていて、良かったと思っている。ずっと前から、彼には監督の才能があると言われていた。他人よりも頭1つ抜きんでていたからね」

「今日、練習を見ることができて良かった。とても良かったよ。高い緊張感のなかで、やるべきことをはっきり自覚しながら、練習に取り組んでいたね。また、緊張感はあるけど、できるだけ楽しもういう雰囲気もあった」

2011年、パルマを最後に現役を引退したクレスポは、現在、監督になるための準備を進めているという。将来的に、スペインで指揮を執りたいという希望も持っているようだ。

「選手としては、スペインでプレーするチャンスがなかった。でも、監督の夢を持っている人間なら、常にフットボール界の最高のクラスで指揮してみたいものだ。スペイン、イタリア、イングランドなんかでね。それは目指しているところだ」

なお、現役時代は、チェルシーやミランでもプレーしたセンターFWは、ラダメル・ファルカオについてもコメントを残している。

「僕の現役のころだと、ファルカオはおそらく世界最高の選手だっただろう。でも、今はレオ・メッシ、C・ロナウドという2人の怪物とその座を争わないといけないからね。他の時代であれば評価されたことも、今はそうはならないからね」

「並みの選手からみれば、ものすごいことをやっているし、2人の争いに話題は集まる。今や、シーズン30ゴールに到達したって何の驚きでもない。悠々と50ゴールまで到達するんだからね。呆気にとられることだよね。ファルカオは普通の選手からみれば、最高の部類に入るのにね」

最後にクレスポは、シメオネの代表監督就任の可能性について、42歳という監督としては若い年齢がゆえに、まだ時期尚早だろうと語った。

「間違っているかもしれないけど、僕はこう思うんだ。代表監督になるには、それなりの年齢を重ねないといけないってね。若さや勢いがあるうちは、毎日の練習に意欲を感じるはずだし、自分が成長するには選手たちとそうやって日々コンタクトを取っていく必要があるだろうからね」

「50歳を超えれば、その時だろう。もちろん、僕自身の考えだけどね。シメオネは代表を率いたいという夢があるだろうし、それを望んでいるだろう。代表では得られない日々のトレーニングというのがあるとはいってもね」

http://futbol.as.com/futbol/2013/03/13/primera/1363193003_196874.html


イバン・カンポ 「バランは自信の深さで、ベルナベウのファンから信頼を勝ち取った」

ラファエル・バランへの賞賛は絶えない。
これまで彼をよく知る様々な人からの賞賛の声はあったが、実際レアル・マドリーの選手としてベルナベウのファンからのプレッシャーを受けた経験を持つ、イバン・カンポの言葉ほど信頼に足るものはないだろう。

「ベルナベウのファンから信頼を勝ち取るには、自分自身に大きな自信を持っていないとダメだ。そして、彼にはその自信がある。しかも、バルサやマンチェスターUなど、より実力の高いチームとの試合に違いを見せるんだ。そこで信じられない力を発揮する。レギュラーは自分の力で手に入れたものだよ」

「バランは素晴らしい選手だ。エレガントな振る舞いを見せるし、ボール扱いも上手い。ただ、最も優れているのは、その強烈なキャラクターと羨ましいほどのインテリジェンスだ」

もっともその余りあるポテンシャルは十分に披露しているものの、例えば、レアル・マドリーのOBフェルナド・イエロや元ミランのパオロ・マルディーニらと比較するには時期尚早だと警告する。

「誰もが羨むほどの才能の持ち主だけど、我慢が必要だ。マルディーニやイエロと闇雲に比較する必要はない。この1年は素晴らしい成長を見せているけど、例えば、マルディーニは20年間もトップレベルでプレーしてきているわけだしね」

なお、チーム内での現在の立ち位置について、イバン・カンポは次のように話している。

「モウリーニョの言葉からは、彼はレアル・マドリーのCBのレギュラーを掴んだということだ。モウリーニョは常々、状態の最も良い選手を使うと言ってきた。そして、今まさに彼が最も良い選手なんだ。また、同ポジションを争うペペ自身が、バランの調子の良さを褒めている。彼はポジションを奪い返さなければいけない身になっている。このチームに必要不可欠なこの2人の言葉こそが、とても大きな価値を持っているよ」

そして、最後に元OBとして、イバン・カンポはバランへの賛辞を送っている。

「彼は間違いなく、世界最高の選手の1人になる。セルヒオ・ラモスと黄金ペアを形成しているしね。マドリーはしばらく落ち着いて試合を見ていられそうだね」

http://www.marca.com/2013/03/13/futbol/equipos/real_madrid/1363170013.html

デシャン監督「バランはフランス代表の未来だ」

フランス代表監督のディディエ・デシャンは、次のW杯予選2試合(22日ギリシャ戦、26日スペイン戦)の代表召集メンバーに、レアル・マドリーのラファエル・バラン(19歳)を召集する可能性を示唆した。

正式メンバーは、現地15日(金)に発表される予定だが、フランスラジオ局『RMC』に次のように話している。

「バランはフランス代表の未来だ。明日、そして半年、来年とメンバーに含まれるだろう」

デシャン監督は、19歳にして並外れた成熟度を誇る同DFの活躍を称賛するも、フランス代表デビューには慎重な見方を示している。

「バルセロナとのクラシコ2試合、そしてCLマンチェスターU戦と、3つの大舞台を経験した。今シーズン開幕当初はそれほど出番がなかったが、1月以降、プレー機会を増やし、今やレアル・マドリーのレギュラーだ。19歳の選手にしては、普通のことではない。十分なクオリティーを持っていることの証だ」

デシャン監督はこれまで、昨年10月、そして今年の2月の親善試合にバランを召集したが、怪我などもあり、デビューには至っていない。

http://www.abc.es/deportes/futbol/20130313/abci-deschamps-varane-mundial2014-201303131903.html


2013年3月13日水曜日

『カント・デル・バルサ』をお祝い


デポルティーボ戦の試合開始前、バルセロナのクラブソング「カント・デル・バルサ」の作詞者&作曲者の功績を称えるセレモニーが行われ、唯一生存中のジョセップ・マリア・エスピナ氏(86歳)が人生で初めてカンプ・ノウのピッチに足を踏み入れた。

19741127日、カンプ・ノウで初めて同曲が披露されて以来39年に渡って歌い継がれてきた「カント・デル・バルサ」は、クラブ75周年記念式典に合わせて作成され、当時のアグスティ・モンタル会長指示のもと、エスピナ氏とジャウメ・ピカス氏の2人が作詞を担当し、マヌエル・パルス氏が旋律を付けたものだった。

なお、現在、同新聞でコラムニストを務めるエスピナス氏ほか、ピカス氏とパルス氏の両氏とも、クラブから一切の著作権料を受け取っておらず、クラブはこのセレモニー開催によって、これまでの“ツケ”を支払ったことになる。

エスピナス氏は、ピッチの上でマイクを手にとり、「『カント・デル・バルサ』が、世界中に、バルセロナという偉大なクラブを、そしてカタルーニャを知らしめたのです」と述べ、またこの日カンプ・ノウに訪れていたデポルティーボサポーターからの声援に対しても、同応援歌の歌詞の一部「Tots units fent força1つになれば恐れるものはない)」を引用し、感謝の意を表した。

http://www.elperiodico.com/es/noticias/deportes/espinas-cant-del-barca-representa-catalunya-todo-mundo-2336330

2013年3月11日月曜日

バルサに欠けているリーダー

バルサの急落を受けて、元選手や監督、そして各分野の専門家がその原因を分析している。

ペップ・マリ (スポーツ心理学者):

この世界に入ってほぼ25年。現在はバルセロナにあるスポーツ心理センターのセンター長を務めているその分野のエキスパート。

「バルセロナには、リーダーがおらず、自分の能力に自信が持てていないのです。ビラノバ監督の不在は、周囲からの批判にさらされる今だからこそ、影響を与えているのです」

「チームの一体感を高めるために、ローテーションが有効になるかもしれません。選手全員を同じレベルに揃えることではありません。それは、不可能なことですし、良くないことです。しかし、自分の存在が重要なのだと感じるはずです。また、複数の戦術を採用すべきです。効果があるでしょうし、そうでなくても悪い所が見えてきます。辞書を引くと「自信」の対義語は「不安」です。スポーツの世界でそれは悪にあたります。また、リーダーシップは不可欠です。もちろん、距離が離れていても、練習は観察できますが、その場でチームを先導することはできません。チームから躍動感がなくなていきます。ジョルディ・ロウラ監督代行は、アシスタントコーチの役回りを捨て、チームのリーダーとして振る舞うべきです。そのためにクラブは相応のポストを与えるべきでしょう。そうすれば、ロウラ自身も努力し、そして選手も彼を助けようとするはずです。試合中に何度も電話を受けていれば、リーダーシップを発揮できないのは当然です」

オリベル・マルティネス(スポーツ心理学者):


スポーツ心理学に携わって17年。
現在は、プリメーラやセグンダでプレーする選手数人をクライアントに抱え、監督への助言も行っている。
ロセイ会長は、ビラノバ不在からひと月経ったころに、ビラノバ監督の不在の影響を指摘したが、同氏の見解は異なる。

「そういうことではありません。もちろん、ビラノバ監督の不在は大きいですが、周囲から批判にさらされているからこそ、そう感じるのです。単に、重要な試合が重なったからこそ、そう思うのです。例えば、グラナダやサラゴサとミランやレアル・マドリーは別物です。それに、チーム内の役割は完全に分業制であり、バルサ自体が何年も前から研究されてきたチームであることもポイントです」

「周囲からは、集中力やアグレッシブさの欠如を指摘されていると思いますが、何もバルサは試合に勝つことを放棄しているとは思いません。だから、自信が崩れているという話ではないと考えています」

「リーダーが不在である今、チーム内で強化を図らなければいけません。キャラクターの際立つ選手が何人もいるわけですから、チャビ、プジョル、ピケ、マスチェラーノらがチームを引っ張っていく必要があります」

セスコ・エスパル(04~07まで、バルセロナのハンドボールチーム監督):

リーダー不在のバルサが機能するにはどうすれば良いか、と尋ねられるとエスパルは間髪入れずに次のように答えた。

「監督のポストを欠くわけにはいきません。そこは選手では穴埋めできません。リーダーシップを振る舞うことと、練習を指揮することは別物ですからね。解決策としては、ロウラが正式な監督の座に座り、誰かがその彼をサポートすることです。グアルディオラが監督だった4年間はビラノバがアシスタントを務め、今シーズンから、ビラノバが監督に昇格すると、ロウラがアシスタントのポストに入りました。しかし、今はロウラ1人しかいません。ロウラを支える人が必要です」

なお、ここ数日は選手たちから、「とてもやる気になっている」という旨の発言を聞くことが多いが、エスパルは額面通りにこれを受け取っていない。

「普段以上のやる気をもって試合に臨むことが解決を導いてはくれません。この言葉はつまり、『しばらく、強度の高い練習をしていなかった』ということの裏返しです。むしろ、この言葉を聞ければ、問題ないと判断できあす。この言葉こそ、表に出てくるべきなのです。強度の高い練習にもう一度取り組まなければいけません。なぜなら、ここ数試合はダイナミズムが低下しているのが明らかですし、それは全て日々の練習が発端となっているからです」

選手たちがもっと責任感を持つべきか?という質問に対して、エスパルははっきりとこう答えた。

「選手たちには、監督の役割を務めることはできませんし、それを求める必要はありません。彼らの役割はプレーすることで、チームを調整することではありません。彼らはそのやり方を知らないのです」

http://www.marca.com/2013/03/09/futbol/equipos/barcelona/1362824657.html


2013年3月8日金曜日

バレンシア、バルベルデ監督との契約延長へ

今季途中からバレンシアの指揮をとるエルネスト・バルベルデ監督の続投がまもなく成立しそうだ。
少なくとも、バレンシア陣営はその手ごたえを掴んでいる。マヌエル・ジョレンテ会長ほか、スポーツディレクターのブラウリオ・バスケスも、バルベルデ監督続投を確信している。

実際のところ、契約延長に関する話し合いは、順風満帆というわけではなかった。
クラブを取り巻く緊張状態に、バルベルデ監督は回答までに熟考の時間を取ったのだ。
しかし、当初心のなかにあった不安や疑念は少しずつ取り除かれてきたようで、今週にも両者が契約延長で合意する見込みだ。

明日中にも、バルベルデ監督の代理人、イニャキ・イバネスがジョレンテ会長とブラウリオスポーツディレクターとの交渉の場につき、最終確認を行うものとみられる。

バレンシア陣営には、バルベルデ監督続投に歓迎ムードが漂っている。
クラブは最高レベルのプロジェクトを用意し、またバルベルデ監督が望む戦力補強を叶えることができると考えている。クラブはすでに、数度に渡って来季以降の戦力について監督との話し合いを済ませており、バルベルデ監督の意見もヒアリング済みだ。

すでに戦力の見通しははっきりしている。
就任以降、バルベルデ監督は首脳陣やファンに対して、その考えをはっきりと提示しており、その態度を保留にしている選手はいない。バルベルデ監督は続投への信頼を勝ち取り、今後1~2年で自分の色を出していくことになる。

http://www.marca.com/2013/03/07/futbol/equipos/valencia/1362651529.html


今季終了までの契約で就任したバルベルデ監督は、今季限りでビルバオを退団することが濃厚なビエルサ監督の有力な後任候補だったが、ビルバオ陣営は、現在ビルバオ・アスレティク(Bチーム)で指揮をとるジガンダにバトンを引き継がせようと考えている。

http://www.superdeporte.es/valencia/2013/03/08/llorente-braulio-son-optimistas-renovacion-valverde/190342.html

2013年3月7日木曜日

アルベルダ「バレンシアでずっとプレーしてきて誇りに思う」

「おそらく、これがバレンシアでの最後のCLだろうね」

幾ばくかの郷愁に浸りながら、チームキャプテンのダビド・アルベルダはパルク・ド・フランスでTVカメラを前に答えた。

「こうした強豪クラブとの戦いに、僕の力を必要としてくれるのは特別なことだ。キャリアの大半をバレンシアでプレーできて、非常に恵まれたと思っている」

この日、人生の大半を過ごしてきたバレンシアで、最後の欧州カップ戦となる可能性もあったため、アルベルダは、両親、そして妻をパリに連れてきていた。しかし、もちろん本心は、この試合をラストマッチにするつもりはなかった。

「逆転での勝ち抜けを期待していた。チームは、偉業を成し遂げたいと思っていた。実際、良い試合はできたけど、勝ち抜けには不十分だった」

アルベルダは軽く笑顔を見せながら、試合を振り返った。
アルベルダにとって、この日のPSG戦は、CL通算64試合目。これは、元GKサンティアゴ・カニサレスの持つクラブのCL出場記録65試合にあと、1試合と迫るものだった。
1stレグでの痛い敗戦が尾を引き、大会での敗退を余儀なくされたことが、残念ながら、記録更新への可能性を小さくしてしまった。

「残念だね。PSGとのレベルの差は、それほど大きくなかったように思えたからね。ただ、2試合トータルで相手が上手だったのさ。ただ、フットボールには良い日も悪い日もある」

また、PSGとの決定的な差“経済力”を、避けては通れないと語っている。

「今や、彼らはとても大きなクラブになった。ただ、精一杯やっての敗戦だ。勝ち抜けが難しい状況にもかからわず、よくやった」

そして、来シーズン以降のチームの幸運を願いつつ、悔しさもにじませている。

「この先、チームメイトたちがずっと上まで勝ち進めることを願っている。この先数年も、この舞台に立ってほしいし、勝利を収めていってほしい。今は、ガッカリしている。もっと上位まで勝ちあがれたと思っているからね」

欧州カップ戦出場数では、クラブ歴代1位の記録を持つアルベルダ。
バレンシアでは、CL:64試合、UEFA杯:31試合、欧州スーパー杯:1試合、インタートト杯:5試合の計101試合に出場した。

「今僕の頭のなかには、日曜日の試合しかない。それだけだ」

90~95%の確率で今シーズン終了後にバレンシアを退団すると、先に明言しているアルベルダの次なる目標。それは、来シーズンのCL出場権獲得をチームにもたらすことだけだ。

http://www.superdeporte.es/valencia/2013/03/07/albelda-orgulloso-haber-jugado-vida-valencia-cf/190253.html